アールヌーボーを代表するフランスのガラス工芸家、エミールガレのフレンチブルドッグをモチーフにした軟質陶器製の置物でございます。こちらはファイアンス焼きと呼ばれる技法を使用しており、特に一点物を製作する際に使用されました。ヨーロッパでは17～18世紀に多く見られ、オランダのデルフト陶器もこちらの技法が使われています。元々、家族が営んでいた家具・製陶事業を1877年にガレが本格的に引き継いだのですが、ガレの亡くなった後に陶磁器は製作されることありませんでした。ガレといえば今ではガラス作品中心の印象ですが、こちらの作品にも目の部分にガラスが使われており、陶器と組み合わせることによって多様性と可能性を感じさせますね。個人的に、こちらの作品は後に多様な技法でガラス作品を生み出した彼の中でも、重要な意味を持つのではないかと思っています。全体的に黄色をベースとした鮮やかな色彩に、青で描かれたハートと二重丸の模様は非常にユニークな組み合わせであり、柔らかで可愛らしい印象を受けます。以前に松坂屋の美術画廊様で行われた展覧会でも同シリーズの犬型置物が展示されておりました。非常に価値のある作品であることが分かります。約32㎝という大型陶器のため、実際に飾ってみると存在感抜群でございます。左足部には「G+R」のサインがございます。(GとRの間にはロレーヌ十字が見られます。)ガレの動物シリーズ自体がほとんど出回ることもなく、非常に希少な作品となっております。是非この機会にコレクションの一つとしてお求めいただければと思います。非常に美しい作品になりますので大切に飾ってお楽しみください。【サイズ】高さ　約32㎝幅　　約20×12㎝【状態】100年以上前のアンティーク品のため、一部釉薬の剥がれや全体的に貫入が見られます。貫入の入り方は個体によって様々なため、一つの味として楽しんでいただけたらと思います。写真をご覧いただけますとお分かりのように、致命的な傷や、欠け、割れ、修復跡は見られません。本物保証させていただきます。専門鑑定機関により万が一贋作と判断された場合には、証明書をご提出いただいた後に返品をお受けいたします。発送は佐川急便にてお送りいたします。